楓祭が終わり、授業が再開された10月30日、授業の様子などを見学させて頂きました。最初は、大講堂での礼拝。普段の活発な賑やかさとは違い、どの生徒さんも静かに整列入場してきます。鎌倉雪ノ下教会の上野牧師のお話と讃美歌。お話の最中は眠くなってしまっている生徒さんもいましたが、響き渡る讃美歌の清冽さを感じてから朝の授業に入ることは、心身のスイッチを入れるのにとても良いことのように感じます。
英語の授業や理科の実験など、幾つかの授業も見学させて頂きました。どの授業中も、必要に応じてグループで話し合ったり、生徒さんがリラックスしていて、先生との距離も近い印象です。ぬいぐるみ型のペンケースを使っている生徒さんが意外に多かったり。高3の選択授業で音楽を選択している生徒さんは、ペアになってそれぞれの発声をチェックしたり、先生の前でテストを受けたりしていました。
入試支援コーナーには、卒業生のアドバイスシートも。内容は、自分がどんな勉強をして、どこの学校に進学したか、などが細かく書かれています。科目によっては「やらなかった」など、リアルなアドバイスが山盛りでした。ここからは、在校生の方に答えて頂いたインタビュー記事を紹介します。まずは高等部の生徒さんから。
高等部2年 Yさん(合唱部→天文部と実行委員本部)
実行委員本部では、どんな活動をされましたか?
主に各担当間の調整をしていましたが、立て看板を作ったり、パンフレットに花型の付箋を貼り込んだりしました。校内ツアーや礼拝体験の担当もありましたが、天文部とは被らないようにシフトを組んで回しました。
特に印象に残ったことや感想を教えてください。
文化祭は合唱部や音楽部、ダンス部、ハンドベル部などのステージ系が華やかで、見に来る人も多いのですが、裏方として、実行委員や運動部をはじめ、母の会や有志父親による警備なども含め、みんなの力の支えがあることを実感しました。特に、校内のいろいろな準備を運動部がすごくやってくれていることは印象に残りました。
英和で過ごして影響を受けたことはありますか?
日々の礼拝や聖書の授業などで、聖書に長く触れたことで、祈りや神様が身近になりました。就寝前に心がざわついている時にお祈りをして眠りについたり、友人と揉めたりした時にも「神様が見ている、最善のものを用意してくださる。大丈夫。」と思えるようになりました。
英和生の特徴はどんなところでしょうか。
明るくてフレンドリー、行動力があるところです。上級生と下級生や、卒業した先輩、家族などの繋がりの強さも感じます。部活動などでは同級生同士では意見をぶつけ合い、衝突をする事もありますが、高二は先輩として、中一など下級生にはそういう姿を見せないようにしたり、そういうところにも上下の繋がりを感じます。
高等部3年 Mさん(音楽部出身)
AO入試に合格されたそうですが、どんな進路を目指していますか?
大学では政治学を学んで、将来は報道に関わることに興味を持っています。
英和の特徴はどんなところですか?
課外教室や校外での活動に、熱意を持って取り組むところです。楓祭なども含め、色々なことに全力というのが英和生の特徴だと思います。
中学部から入る子にメッセージを。
小学部から上がる方が数も少ないし、壁はありません。すぐに馴染むと思うので、安心して入ってきてください。
部活動にはどんな風に取り組むと良いでしょう?
音楽部に入った当初は、高2は「神」くらいに感じていたけれど、実際自分たちがなってみれば、そんなに完璧でも、大人でもないというのが実感です。あまり舐めた態度とかはダメだけど、わからないことはちゃんと聞いて、親しみを持って接していくと良いと思います。
高等部3年 Tさん(生徒会出身)
楓祭にはどんな風に関わってきましたか?
高2の時は、生徒会で野外ステージのカラオケの運営などに携わりました。参加者は内輪の英和生ばかりだったけど、みんながとても楽しめる運営ができたと思います。文化祭では5分刻みのスケジュールで色々なところと連携を取るので大変でしたが、その分充実した思い出になりました。
新ジャージに採用されたデザインに、こだわったところはどこですか?
閉じると英和のロゴが出てくる、ジッパー部分のデザインです。最初に行った先生対象のプレゼンで先生方は「前を開いて着るのは見苦しい」と、あまりフロントジッパーは歓迎されていませんでしたが、実際中学生たちはデザインの意味もよく理解してくれ、前を閉めて着てくれているから良かったです。
忙しい部活や生徒会などと、学業の両立を目指すためのアドバイスをください。
勉強は授業が大事です。色々とやることがある分、授業や家の少ない時間で集中することを心がけました。