東洋英和女学院では、英会話の授業は全てオリジナルの教科書を用い、家庭学習用のホームページもあるなど、独自性の濃い英語の授業を実施していて、レシテーションコンテストなども実施されています。高校2年時のGTEC(2018)では、全国平均448点に対し校内平均は605点という高得点で、海外大学専門教育レベルに達する生徒も2割近く。

私学でプログレス21を採用すると、受験英語との違いで大変という話も聞きますが、物語や小説中心の教科書とネイティブ教員との関わりなどの中で言語として身につけていく方針は、これからの「受験用だけでない使える英語」の素地として、素晴らしいものと言えるでしょう。

また、クリティカルシンキング、特に懐疑的な思考力を養うことは、英語が通じれば良いというレベルでなく、当たり前に使いこなして同じ舞台に立つ上では、とても重要なこと。誰彼構わず疑い深くなるということではなく、どんな情報でも鵜呑みせず多方面から分析したり、自分の考えや立場を含め絶対視や過信を避け、懐疑的、批判的な意識を持つことは、文化や思想の異なる人との交流ではとても大切な要素です。

聖書の授業の様子

聖書の授業の様子

アメリカでは現在も8割近くがキリスト教の信者と言われるのをはじめ、世界には多くの宗教とそれを信じる人々がいて、日本の平均的な感覚以上に宗教が大きな影響を与えているところがあります。聖書に触れる機会があることも、神社に寺院にクリスマスと、根になる宗教観を持たない人の多い日本社会では、貴重な経験と言えるでしょう。

赤毛のアンの翻訳者として有名な村岡花子さんや、そのお孫さんである村岡恵理さんも、東洋英和の卒業生。そういう伝統を大事にしながら、現代の国際化の流れや入試制度にも適応できる人材を育てる積極的な取り組みがあります。

海外留学支援室

海外留学支援室

英語教育の延長線上にある海外留学にも力を入れ、元旅行会社勤務の専任者が駐在する海外留学支援室を設置し、希望者の相談に当たっています。認定留学制度もあるので、海外の高校に正規留学後、元の学年に戻ってくることも出来ます。

海外ボランティア、オーストラリア研修(高1・2の春休み)、短期留学(高1・2の1〜3月にカナダ・オーストラリアの協定校に2〜3ヶ月滞在)、カナダ研修(中3〜高2、プリンスエドワード島でのホームステイなど約3週間)、トビタテ!留学JAPANから交換留学プログラムまで、様々な挑戦の機会に結びつけてくれます。

毎週新刊を入れる図書室

毎週新刊を入れる図書室

図書室では夏休み中の貸し出し冊数が無制限で、大量に借りていく子が多いそうです。洋書が絵本からLOTRなど各種充実しているのと、入口すぐの棚が料理と洋裁系統だったのが印象的でした。

ICT教育

スマホについては、東日本大震災と現在の社会環境を踏まえ、学校までの持ち込みは可能になり、登校後は預ける仕組み。特にトラブルになりやすい中1〜2では、LINEなどのSNSは使わない方向で指導しているそうです。1人1台持つようになったノートPC(Chromebook)を用い課題の提出なども取り入れたり、行事や日々の学びの記録を残すなどe-ポートフォリオの蓄積に繋げたり、色々と試している最中。

マルチラーニングルーム

マルチラーニングルーム

マルチラーニングルームは、ホワイトボードで仕切られている部屋をつなげて200人収容の大教室にもなる。備え付けられた5つのプロジェクターは様々な端末で制御でき、多様なプレゼンテーションも可能。フルに使いこなしていれば、IT系企業に行ってもプレゼンで困ることはなさそうなレベルの充実度です。

取材時には映像制作部の活動中で、楓祭に出す映像作品の編集に取り掛かるところ。採用されている机は軽い力で動かせて、並べるだけでなく画像のように組み合わせて円形にしたり、2つで向き合わせたり、用途に応じて組み替えられるものでした。

【1】楓祭に向けた生徒主導の学校生活
【2】敬神奉仕の精神と伝統を感じる校内
【3】特色ある英語教育とICT教育の導入
【4】生徒を守り育む英和ファミリー

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