探究やセミナーを通して将来を考える

文理の選択は4年生の秋に決定。そこまでの4年間で、自分がどんな進路に進みたいかを考える機会を与えるようにしています。例えば、20日の夏休みには探究課題があり、10月に探究文化発表会を開催。2,3年生では6分間で発表するに足る分量、パワーポイントで2〜30枚くらいのものを作ってきて、ゼミでの予選を勝ち抜き、プレゼンコンテストに至るそうです。ゴールが4年生の10月の論文提出。この探究の後、5〜6年生でも探究を続ける生徒と、受験にシフトしていくコースに分かれます。

職業選択のためのセミナーも実施。3年生では保護者から協力を募り、15名くらいの会社に会社訪問する機会を設けたり、保護者を講師とした「職業に触れる」セミナーを実施しているそうです。4年生では、卒業生が現在就いている職業について聞く「職業セミナー」。探究では大学や企業に自分たちでアポイントを取るなど、様々な経験をしていく中で進路を選んでいく材料を与え、力をつけていくことを目指します。

6年間使う机は自分で組み立てる

6年間使う机は自分で組み立てる

家庭との連携も取りやすいJOIN

自修館では学校内ネットワークのJOINを導入していて、生徒と保護者がそれぞれ別アカウントで学校と繋がり、メールでやり取りが出来るようになっています。現在の1〜2年生はタブレットが導入されています。

JOINでは宿題のプリントデータも参照できるので、見守り型のツールとしても便利です。疑問点や伝えたいことがあれば、すぐ先生にコンタクトを取れるのも良いですね。学期毎の成績は親に直接渡すので、年4回は学校に来る必要があるそうです。

学年団は中学に相当する前期が8名、高校相当の後期に7名。1〜3年生時には担任2人体制という手厚い教育が特徴です。いじめなどのトラブルは小さいうちに目を摘むことを心がけ、いじめアンケートも毎学期の年4回実施、少人数で目も届くので、深刻になるまで気づかないという心配はほとんどない。

特に男子生徒は1〜2年生あたりで迎える反抗期を、家庭でもどう乗り越えるかという面でも、JOINでの連携と視覚化して情報を共有できるメリットは大きいそうです。その後も3〜4年生なら多くの行事や中だるみ、5〜6年生になれば今度は受験と悩みは尽きないわけで、先生との情報共有や相談のハードルが低いことは心強いですね。

学校としてのPTA活動がない代わりに、自主的な保護者同士の交流が活発に行われています。おやじ・おふくろの会では学校緑化プロジェクトに取り組んだり、合唱やボランティアなどの活動もあります。また、情報セキュリティ講座や救命救急などの保護者向けセミナーもあり、スポーツ系は1〜2割、会によって3〜4割の参加率とのこと。

こころが育つ進学校という目標を掲げているだけあって、中高で力をつけて望みの進路に進みたい!という生徒には十分なバックアップを得られる体制が整っているようです。学校との連携も取りやすく、一体となって子供の将来をサポートしていきたい保護者にはとても魅力的な選択肢と言えそうですね。