ブログ立ち上げ時、校風などについては教えた子の進学先くらいしか知らなかったので、200校以上の中学受験校のホームページや様々な記事に目を通しました。数千ページの情報に触れる中で、何割かの学校には「色々な経験が出来そう」とか「この先進学実績が上がりそう」などの好印象を持ちます。

学校情報サイトの立ち上げに際しては、その興味を持った中から20校ほどに取材を申し込みました。今回は八王子学園 八王子中学校。最寄りの西八王子駅までは、中央特快で東京から56分、新宿からは39分。都内からは千葉や埼玉の1月校より通いやすい地域も多そうです。

今年は内進組(中学入学)の二期生が東大理一に現役で合格しています。国公立には卒業生467名の1割近い43名、早慶上智に25名、GTMARCHに147名という合格数。今年はいなかったけど、藝大にも連続して複数の合格者を出していたり、アスリートコースのある高校は2016年には甲子園にも出場したり。

東大・医進クラスは2016年開設で、このクラスの卒業生の進学実績が出るのは2022年の春。朝読書もあり自習室も充実、カリキュラムでも少人数制の探究ゼミやネイティブによる英会話、ICT教育の導入など、最近の潮流もしっかり押さえています。

校歌とロゴマーク

校歌とロゴマーク

こういった情報はホームページや説明会でも入るので、学校生活について募集広報部長の吉村先生に電話とメールで取材させて頂きました。回答引用形式の記事にしてみます。画像は学校提供のものです。

スマホ、SNSなどについて

スマホ持ち込みなどについての校則や、SNS利用に関するリテラシー教育や指導について伺いました。

本校では、スマホの持ち込みは認め学内での使用は原則として禁止しております。また、SNSの利用(在宅時)については、学年委員会(中学独自の組織で、各学年の代表者が集まり中学校の諸規範を議論・決定しています)での議論を踏まえ、特定の時間帯(夜間)の家庭での使用を禁止しております。

その他、現在禁止している学内でのペットボトル飲料を条件付きで認める方向で、学年委員会が学校側に要望を出し、現在教員側で議論している現状もあります。

上記状況からご理解いただけると思いますが、本校では校則を中心とする諸規範を教員が一方的に決めて生徒に押し付けるのではなく、教員・生徒の議論で定めていく文化があります。

これ良いですね。夜間のLINEなどで、すぐ1時間や2時間経ってしまう子もいるので、「学年委員会の議論」から使わないことにしたというのは意味があります。バランスを取りたいと考える子にとって、自主的な要素のあるルールが存在することは、疎外されるリスクなくコントロールしやすくなる条件です。

ペットボトルなどのルールに納得感を持つかどうか、守るかどうかには個人差があっても、発言の機会や権利があること自体が考える土壌になります。課題としての探求なども良いですが、自分の属する集団に参加している感覚、意見する余地があることも、思考力や主体性の獲得には大事ですね。

委員活動

委員活動

保護者の学校への関わり

次は、PTA活動などの参加義務などについても伺ってみました。

本校のPTA(父母と教師の会)は、各クラス選出の委員(2名)を役員として、進路、文化、広報など諸部門に分かれて自治的な活動をしております。

年5〜6回のPTA委員会への参加が求められますが、出席を強制されることはなく、役員経験のある保護者からは比較的緩い組織というご意見を頂戴しております。

昨年度まで複数年度にわたり会長を務めた保護者さんのお言葉を借りると「大人の部活」という認識を皆さん共有されている印象です。

義務と考えると負担ですが、子供の通う学校に関わりたい親御さんも増えているので、拘束力がそれほど強くない「大人の部活」感覚での参加なら、希望する人は見つかりそうですね。

また、募集広報関係では、今年度より「在校生保護者イベントサポーター」という組織を作り、有志の保護者の皆さんに学校説明会への参加など、入試関係のイベントへの協力をお願いしております。

本組織を立ち上げた背景には、多角的視点から学校紹介をしたいという私の思いがあります。昨年度生徒目線からの学校紹介を目的に、在校生有志による「生徒広報委員会」を立ち上げ、その延長線上に上記サポーターがあります。

教員・生徒・保護者3者の視点から学校紹介をすることで、受験生・保護者の皆様に複眼的思考で学校研究をしていただくことを期待しております。

これも良いですね。SNSの一般化によって、よりリアルな情報開示の重要性は増しています。いわゆる学校側からの一方向・表向きの発表だけでは、物足りなさや不信感も感じやすいわけですね。

今後もこの傾向は強まるでしょうから、在校生の安全や名誉への配慮は保ちつつ、親や生徒の立場で気になることや知りたいことを発信していく、答えていくという取り組みは有益だと思います。

【1】スマホ、SNSなどの扱い
【2】保護者の学校への関わり
【3】家庭学習や親の関わり方
【4】通塾と進学指導について