このサイトの記事は、実際に取材して感じたことを掲載しています。初期には取材中の十数校を順次掲載し、その後はもう少し多くの学校の情報を掲載する予定でいます。マージンなし。

とは言え、気になったところ、言い換えれば自分の好きそうな魅力を感じた学校に取材を申し込んでいるので、贔屓目はあるでしょう。基本的に、悪いところに文句を言うより、良いところを使い倒すタイプでもあります。だから、興味を持ったら直接学校に行って、自分の目で確かめてください。

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テレビ、新聞、ネットメディアからSNSまで、目を惹きつけ、不安を煽り、何かを叩く構造が蔓延しています。偏差値、進学実績、入試改革、教育虐待、イジメなどなど。理由は単純、そこから利益を得ているからですね。耳目を集めて承認欲求を満たし、責任も負わず煽るだけのマウントや小銭稼ぎに付き合う必要はありません。

偏差値や進学実績にしか興味がないなら、塾で足りる。私学は、その学校が良いと思うことをやっています。その中には進学実績も含まれるけど、それだけじゃない。

こういうことをすれば将来が広がるんじゃないか、より良い人格を形作れるんじゃないか、進路選択に良い影響を与えられるんじゃないか。そういう思いが方針に現れています。

学校も、完璧ではない人の集まり。教師にだって、相性もあれば欠点もある。掲げている目標を何もかも達成出来るわけでもないけど、何の志もない人だけの学校もない。

その学校が、何を大事にしているのか。どんな風に関わってくれるのか。集まる生徒たちは、どんな価値観を持っているのか。目的のひとつが東大や医学部だって良いけど、それは6年後。そこまでに何を感じ、どう成長するか。

行動範囲も広がり、いろいろなものが大人料金になる。将来の目標が具体化したり、好きなことに夢中になったり、恋や性的な目覚めもやってくる。大人に近付きながら生活の心配もせず、自分を伸ばすことに専念できる黄金の時間を過ごす場所。そして、幼児期と違うのは、かなりの記憶は一生覚えていて、人生への向き合い方の土台になること。

ブログにも何度か書いていますが、大学進学を見据えても、中学受験はその道程の3分の1〜4分の1を過ぎた時点の組分けに過ぎません。中学に入るまでより、そこからの取り組みが大事。

本気で探せば、良いなと感じる学校、生き生きと成長できそうな学校は、幾つもあるはず。その学校に通うために試験を受ける。行きたい学校を見つけて、現時点の学力と相談しながら、志望校を選んでください。

ここに入れば大丈夫、ここなら安心。そういうものを求める気持ちはわかります。でも、他人任せの意識で行っても、魅力を味わい尽くすことも、人並み以上に何かに没頭することも、難しくなるでしょう。特に中学では、子供の内面も外との繋がりも大きく変わっていくから、そこで世界とどう向き合っていくかは本当に大事。

勉強なんて自分でやるもので、入試は意欲と努力と才能の勝負。授業や補習から設備や課外活動まで、どれほど充実した環境でも、進取の姿勢がなければ存分に活用することはできません。逆に困った時でも、手を伸ばして声をあげれば助けてくれる人はいる。不平不満に逃げて下を向くのか、自分で道を切り開いていくのか。学校の魅力やポテンシャルを知り、それを踏み台にするために通う子が増えることを願っています。